こーすけ@スポーツ好きです。 先のメールでも書きましたが、『エイトメン・アウト』や 『フィールド・オブ・ドリームス』『ナチュラル』など、 1919年のホワイトソックスの八百長疑惑に関する映画 はたくさんあります。 『メジャーリーグ』でも八百長プ レーをする選手が登場していましたが、やはりこの時の衝 撃の大きさというのは測り知れない程のものだったのでし ょうね。 ジョー・ジャクソンが法廷から出る時に少年が泣きながら 叫んだ「うそだと言ってよ、ジョー!」の言葉はあまりに も有名だ。 この事件は当時の野球ファンに大きな失望感を与えた。そ して、その失望感をくい止め、もう一度、野球に目を向け させたのがルースのホームランだった。 ルースの登場は、こうした傷心のファンの存在があったか らこそ、熱い歓迎を受け、数多くの"伝説"を生み出すこ とにもなったのだ。 なかでも有名なのが1932年ワー ルドシリーズの予告ホームランだろう。 ルースはおもむろにセンター方向を指さし、チャーリー・ ルートの投じた五球目のチェンジアップをセンター後方席 にほうり込んだ。 これにはいろんな逸話がある。 中でも有名なのが、病弱 な少年に「君のためにホームランを打つよ、だから君もが んばれ!」と少年だけに約束したという話だ。 ルースが指さしたのはセンターだったのか。本当に予告な のかに関しては本人は肯定も否定もしておらず、結論は今 も出ていない。 確かなのは伝説が夢を語っているという ことだ。 ここで、ベーブルースの映画の紹介です: 『夢を生きた男 ザ・ベーブ』 (1992年 アメリカ) まあ、ベーブルースは有名だと言っても凄い野球選手だっ たということくらいしか知らないでしょう。 この映画を 観るとベーブのファンになります(笑) 愛きょうのある風貎でファンを喜ばし、伝説になるすごい プレーでファンの期待に再三応えてくれる打者としてのベ ーブをとても良く描いています。 彼の生い立ちなども含め、彼がかつて受けたひどい言葉、 彼を分かってくれる人、困った時の友達、女性の存在。 明かされる彼の知られざる夢。 彼こそがアメリカの野球 を救った男なのだということ。 全編に渡りホームランの魅力が描かれている。 グラウン ドの外にまでボールを飛ばして得点になるという野球だけ にある魅力を、彼のだれよりも高く遠く、そして美しくボ ールを飛ばすホームランによって描かれている。 古き良 き時代の球場の雰囲気もいい。 ベーブルース役のジョン・グッドマンは当たり役ですね。 彼を支えるケリー・マクギリスもいい。 僕はこの映画を観て、野球少年だった頃を思い出しました。 小学生ときベーブルースの記録を破った巨人の王選手のホ ームランをTVで観た時は感動したなあ。 やっぱりホー ムランは野球の最大の魅力だと僕も思います。 余談ですが、ベーブは移民の子孫の決して豊かではない階層 の出身で、生年月日もはっきりせず、少年院で野球を覚えた 男だったが、バットで大統領よりもはるかに高い給料を稼ぎ 出しアメリカンドリームズを成し遂げたのだ。 1930年 のルースの年俸は8万ドル、当時の米国大統領フーバーの年 俸は7万5千ドルだった。