「スターウォーズ/エピソード2 クローンの攻撃」初日に観てきました。 大阪は東映会館の引っ越し先のシネコンビル「バルク7」のNo.6で鑑賞。 本当はDLP上映館なんですが、売り子のおねいさん曰く、「DLPが壊れて いるので普通のフィルム上映です」とのことでした。DLPが壊れた?本当? ちなみに、大阪/キタでは立ち見がでるほどの混み具合ではなかったです。 それどころか、直前に行ったにもかかわらず劇場のど真ん中の席を取る ことができ、鑑賞ポジションとして、ほぼ、ベストの席で見ることがで きたのはたいへんな驚き。 大まかなところで言うと、従来のスターウォーズ作品と一線を画す渋め の仕上がり。特に秀一なのはこれまでになく画的に美しい場面が多く、 シリーズ中、もっとも印象にのこる画が描けているように思えるところ です。新キャラクターもなかなかよろしいぞ〜。ジャンゴ・フェットの かっこいいことといったら! 他の細かなところをいうと、アクションシーンの出来が従来と比べて飛 躍的に良くなってました。たとえば、ライトセーバーの殺陣ですが、ファ ントム・メナスでもダース・モールとオビワンの殺陣がまあまあマシに なったと思えた程度だったのに、今回の殺陣は本当に手に汗握る迫力が でていたのではないかと思いました。もちろん、ジャンゴ・フェットと オビワン・ケノービの格闘シーンも、名アクションに数えられる秀一の 出来だったのではないかと観ました。他にもアクションの見所目白押し、 です。 それから、全編フルCG作品といってもあながち間違いでもないほどCGが 酷使されていたのに、これまでのCG作品だとどうしても安っぽさとか生 き物の機械的な挙動とかモブシーンの画質の雑さとかが気になって仕方 がなかったのに比べ、あらゆるシーンでこれでもかというほど執拗な書 き込みがなされていて、ここまで徹底されればCGがくだらなかったとは 口にできないボリューム感があったと感じました。力業とはいえ、現時 点で他の追随を許さないCG画像と行ったらいい過ぎでしょうか。わたし 個人としては圧倒されたというのが正直なところです。 さらに、プロダクションデザインが、なんというか、スターウォーズら しいレトリックにもどっていて、たいへん安心しました。なんのために そんなデッサンになっているのか、皆目想像がつかないムダなデザイン のオンパレード。これでこそスターウォーズ。<をいをい そうそう、ヨーダについていろいろな情報が飛び交っておりましたが、 率直に言ってわたしはかなり物足りなかったです。噂を聞く限りではもっ ともの凄いのかと思っていたのですが、これだとPCゲームの「ダーク・ フォーシーズ2」にでてきた「こびとのシス」程度の強さですね。最強の ジェダイ・マスターの技とはいえ、同PCゲームのなかでライトサイド・ フォースとダークサイド・フォースに分類整理されている範囲にキッチ リ収まるものでしたので、スターウォーズのPCゲームに馴染んできたも ののひとりとしては特に目新しい感じはしなかったです。 かなり渋めに決めてきていますので、スターウォーズの話を隅々まで熟 知していないとおもしろさがわからない面もあるとはいえ、総じて、か なり楽しめる出来に仕上がっていると言っても良いのではないかな。な ぜか評論家筋には受けが悪かったのか、現時点ではあまり集客力はない 様子ですが、この夏必見の一本といっても過言ではないでしょう。 ただ、ルーカスは次回作でもちゃんと筋を通してくれるのか? EP4〜6のときも、真ん中の5はまだ良かった方でしたが、EP6の腰の砕け方 といったら。。。散らかし放題が得意なルーカスとしては、映画人生の最 大の危機なのかも。(^^;