スボ魂映画の魅力


 スボ魂ものが大好きというこーすけさん。スボ魂ものが好きという方は多いでしょうけど、スボ魂映画の魅力については普段あまり語られることはありませんよね。そこでこーすけさんにスボ魂映画の魅力について大いに語ってもらいました。(聞き手と文責:Kiwi)
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――わたしはほとんどスポーツは見ない人なので、スボ魂ものといってもピンとこない部分もあるんですよ。まず、こーすけさん的には「グラン・ブルー」がそうですよね。あと、スボコンとはちょっと違うかなと言う気もするけど、大人のスボ魂系ってことで「フィールド・オブ・ドリームス」はどうでしょう?
こーすけさん: うーん、グランブルーはちょっと違うなあ・・・・僕の中のスポ根系ってやっぱ『ロッキー』なのよね(笑)映画観て映画館から出てきたらみんな気分はボクサーってな感じで壁とか殴ったりして・・・しないか(^^;
 「フィールド・オブ・ドリームス」は、僕の好きな映画ベスト5に入るんだけど、これもスポ根系ではないですねえ。 なんて言うか、もっと単純に盛り上がれる映画ですね。
 スポーツって言ってもいろんなスポーツがありますからねえ。自分がやってたからではないですが、やっぱ野球は好きですねえ。野球物では一番感動したのは『メジャーリーグ』の一作目ですね。くだらない映画にも属するんですが、最後は力入っちゃいました。
 あと、これまたくだらない映画なんですが『クールランニング』ですねえ。 僕ね、実話を映画化とかって好きなんっすよ(^^) これまた涙なしでは観れません。
 なんて言うんだろう?スポ根系で感動するってのはやはり自分の限界を越えて世界に挑戦するといったとこですかねえ。 日本のプロ野球やJリーグが面白くないと思うのはこの辺ですね。 やっぱ井の中の蛙じゃあ感動は呼べません。 そーゆー意味でワールドカップやオリンピックはそれだけで感動を呼べる舞台なんですよ。
――ふーむ、なるほどなるほど。しかし、スポーツは観るよりやるものと思っていたわたしにはワールドカップとかオリンピックとかアジア大会はもちろんのこと、インターハイとか国体なども「自分とカンケーない世界」だと決めつけてましたねー。まず出られないから。はっはっは。(^^;
こーすけさん: そうですねえ、もちろん出れると一番いいんですが・・・・・少なからずとても厳しい世界であるということは知っていますので、それをはるかに越える次元で頑張ってるということで僕は感動するんですよね。
 クールランニングのように一般公募の中から出たようなオリンピアンの話は僕ら一般市民にとって夢を与えてくれるんですよね。 なんて言うか最後はお金とか権力とかって及ばないじゃないですか。生まれた時から貧乏とかっていう境遇とかあるでしょ?あーゆーのに弱いんですよ。 で、力と努力で勝ち取ったオリンピック出場権!鳥肌ですねえ(笑)
――そうですね、「クール・ランニング」についてはほぼ同感です。ただ、「強いヤツは酒飲んでたって強いんだから」というのも一面の真実ですからねー。(^^;
 高校の時、同じ陸上部に女子800mの当時日本歴代4位とかいう記録保持者が同級にいたんですが、こいつが背がちっこくて、幼く見えるという意味で可愛らしい顔つきしてて、みんなと変わらない程度しか練習もしてなくて(つまりわたしら程度と言うことはろくに練習してないって言う意味(^^;)、とてもそんな記録持ってるようなヤツには見えなかったんですが、走ったら速いのなんのって。男子の現役陸上部員のほとんど誰も彼女にはついていけないぐらい速かったです。(^^;
こーすけさん: これ、分かりますわ。 僕も高校時代のチームメイトがプロ野球選手になりました。 今でも年俸一億以上もらってるので一流でしょうね。 そいつとは高校で出会ったんですが、小中と野球部で飛び抜けた選手もいないチームで育った僕は、いったいどんな奴がプロ野球選手になるんだろう?って思っていました。 自分達でも頑張ればなれるかもっていうささやかな少年の夢を打ち砕いたのが彼でした。
――そーでしょ〜?だからねー、スポーツはね、まずは努力じゃないと思うんですよ。これぐらい才能が決め手になる分野も珍しいような気がします。(汗)
こーすけさん: 確かに才能というか素質は必要です。それは僕も痛感しましたから。でもね、やっぱり才能だけでは田舎のヒーローで終わりです。才能があって、さらに努力する奴が人々に感動を呼ぶんですよ。
 僕の野球選手の友人はイチローと同じ球団だったので会った時はイチローの話を良くしてくれました。 練習でも一番始めに球場に来て走っているのはイチローだったと言っていました。とても厳しいプロの練習が終わり、宿舎に帰り泥のように眠るという2軍時代の生活で夜中にふと目を覚ますとピッチングマシーンを相手にイチローが打つ打撃音が毎晩聞こえていたと言っていました。才能はピカ一、それでもなおあれだけ練習するのだから、と友人は言っていました。
――なるほど。良い話というか、自分もがんばらねばと元気にさせられるお話ですね。そういう姿に感動を覚えるのはよくわかりますわ。このイチローの逸話でスボ魂映画の魅力の在処が少しわかりやすくなったような気がしました。

yellowhankerchief

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